2021年春、神田エリアにあたらしいスペース「神田ポートビル」が誕生します。

 

場所は古書店街として有名な神保町と皇居のお堀に挟まれた、神田錦町(カンダニシキチョウ)。1964年築のビルをフルリノベーションした館内には、サウナ、学校、写真館といったバラバラな個性が集まりました。

 

場所:東京都千代田区神田錦町3-9

✽ 生活の港となる場所を目指して

 旅の出発点であり、嵐の日には避難する場所ともなる「港」。神田錦町という街にとってそういう存在でありたい、そんな思いを込めてこの建ものは「神田ポートビル」と名付けられました。名付け親は糸井重里さん。地元の漁師、山から降りてきた行商の親子、通りがかりの旅人、海を見にきた散歩の家族、港には目的の違う人々が好き好きにあつまるように、このビルもたくさんの人々に思い思い自由に活用してほしい、そんな場所になれたらと私たちは考えています。

​ ビルは地下1階から6階まで。生業も目的もバラバラな人々が入居することになりました。4階から6階はこの場所で100年以上も印刷業を営んできた「株式会社精興社」。2階と3階に「ほぼ日の學校」が開校し、1階には「株式会社ゆかい」の「あかるい写真館」と、その隣に誰でも利用できるコミュニティスペース。そして地下1階には「株式会社ウェルビー」による「サウナラボ」が大地に根を張るようにこの施設を支えます。

エントランス看板試作の様子(2020年10月22日)

 ロゴデザインを手がけたのはグラフィックデザイナーの菊地敦己さん。個性際立つ各フロアの取り組みと神田のまちの多様なあり方を、様々なフォントの集合体として表現してくれました。その中でも「神田」の文字は精興社さんのオリジナルフォント「精興社書体」を特別に使わせていただき、新旧織り交ぜることによって神田の長い歴史を感じさせるものとなりました。

 この場所で生まれる教育、アート、サウナ、自然など多岐にわたる体験を、このビルのつながりを介して多種多様な方々と共有し、集い、居心地よく語り合える場をつくっていこうと思います。

 「神田ポートビル」は、そんな「生活の港」となる場所を目指していきます。

※ 建築家・​藤本信行さんの1Fイメージスケッチ

1F

 

池田晶紀 IKEDA Masanori

写真家 / 株式会社ゆかい 代表

​担当:クリエイティブディレクション

私の本業は写真家です。写真家は「会う」ことが仕事ですが、会うことを仕事にしている次の狙いは、「会う場所」をつくることでした。
これからつくるこの場所には、いろんな出会いがあります。それは、人であり、物であったり、事であり、はたまた自分自身であったりと、様々なアカデミックな仕掛けとセットでオルタナティブな人たちが出入りする計画です。さらに特異なポイントとして、神田錦町という街や人が持っている気風にも触れながら、この場所に、サウナに入りに来てください。とっても贅沢な時間として、ここで野生の呼吸を取り戻す習慣がつくれたら、と考えています。

B1F & 1F

 

米田行孝 YONEDA Yukitaka

サウナラボ / 株式会社ウェルビー 代表

人も自然の一部だと気づき、野生に目覚めるのがサウナです。
身体的感覚を取り戻し「ここちよさ」を感じとることが、デジタルの時代には必要だと考え、都市でのストレスを解放する身近な自然として、この街にサウナという木を植えます。

サウナは人と自然を繋ぎ、人と人とを繋げる場。
新しい出会いがこの街に新たな風景を作ります。

2F & 3F

 

糸井重里 ITOI Shigesato

株式会社ほぼ日 代表取締役社長

​担当:「神田ポートビル」のネーミング

多すぎるくらいのうれしい偶然。


 「めぐりあわせ」だとか「縁」だとか、古臭いようにも思われますが、ぼくは大事にしたいと考えています。
 「たまたま」というには多すぎるくらいのうれしい偶然が重なって、ぼくらの学校がこの地でお世話になることになりました。ここを港にして、たくさんの船(プロジェクト)が出港することになります。そしてたくさんの船がここで安心して停まり、疲れと汗を流します。いまから、そういう様子が目に見えるようです。
 「たまたま」、「ほぼ日」の本社も同じ錦町のすぐ近くに引っ越してくるんですよ(笑)。うれしいなぁ。

 

河野通和 KOHNO Michikazu

ほぼ日の學校長

2018年1月に、「ごくごくのむ古典」というコンセプトでほぼ日の学校は誕生しました。
好奇心にあふれた受講生、そして彼らの求めに応じるように、
情熱的に、たのしげに自分の好きなテーマを語る講師たち。熱のこもった学びの場であることが、たちまち“わが校”の定評になりました。
その高揚感をそのままに、いや、神田という町のエネルギー、そこに行き交う人たちの息吹、勢いを全身に浴びて、さらにパワーアップし、夢を大きく拡げる野望を抱いて、ほぼ日の学校は、2021年4月に、神田ポートビルでリニューアル(新開校)します。
古典に限らず、世の中の森羅万象、すべてを新鮮な切り口のテーマとし、あの人も、この人も講師に迎え、どこでも、いつでも、誰にでもアプリを通して楽しんでもらえる、壮大で、夢のような学校を実現したいと願っています。ポートビルは、そのコンテンツを生み出す母港(母校)です。是非、気軽にいらしてください。どうぞよろしくお願いいたします。

藤本信行 FUJIMOTO Nobuyuki

建築家 / バカンス株式会社 代表

​担当:デザイン監

都会で生活する人を元気にするその効能を盲信したまま、まちづくりの原動力としてサウナを提案したのが2年半前。同じころに池田さんに出会ったのをきっかけに、サウナラボ東京初出店、ゆかいさんスタジオ移転、ほぼ日の学校初の常設、さらには精興社さんとのコラボまで、ファンタジックな展開にすでにととのいさえ感じています。
サウナは地面に穴を掘ってつくったのがはじまりだそうです。個人的には、それを地下空間につくることに誰よりも興奮しながら計画に関わらせていただきました。
地中から湧き出るサウナエネルギーで、これからこのまちがゆっくりと蒸されながら活性化していくのをとても楽しみにしています。

 

須藤剛 SUDOH Tsuyoshi

建築家 / 株式会社須藤剛建築設計事務所 代表

​担当:デザイン監修

神田ポートビルは、地下のサウナを起点に、熱や色、香りや手触りなど都会の生活で忘れがちな「感じる」を取り戻せる場所を目指しました。
ビルの残した部分と新しいものとが物語を織りなすよう、今ではあまり使わなくなった素材も使っていて、懐かしさに新しさも感じてもらえたらと思います。
このビルには各所に大きな余白の空間が用意されています。ここを舞台にこれからたくさんの出会いが生み出されると思います。このビルの存在が、神田のまちに新たな奥行きを生み出してくれることを楽しみにしています。

​担当:ロゴデザイン、サインデザイン

神田ポートには、サウナ、学校、写真館などまったく違う種類のチームが集まっています。そのバラバラな個性がそれぞれ独立したまま関係して、なにやら意外な活動が生まれそうです。雑居って面白い。そんな感触をかたちにしたら、こんなロゴができ上がりました。

 

菊地敦己 KIKUCHI Atsuki

アートディレクター, グラフィックデザイナー

​株式会社菊地敦己事務所 代表

 

林亜華音 HAYASHI Akane

エディター / 株式会社バウム

​担当:「オープンカンダ」ウェブディレクション

神田錦町の一角に「神田ポートビル」という新たな場所が生まれることに合わせて、インターネット上にも「オープンカンダ」という新たな場所ができることになりました。
形式としては街を紹介するWEBメディアで、お家からでも海の向こう側からでもアクセスできますが、ここも神田の一つの場所と考えています。
例えば、知らないお店に入る時の緊張、すれ違いざまに聞こえる会話の余韻など、街で出会ういろいろな感覚や人の営みに触れることができたら、という気持ちでつくっていきます。
もちろん実際に訪れることが一番なのですが、WEBだからできることも試行錯誤していますので、ぜひ覗きにいらしてください。

 

芝田拓馬 SHIBATA Takuma

安田不動産株式会社

​担当:プロジェクトマネジメント

地元民から来訪者と多様な人々が行き交いながらも、祭りや人情を通じて、居心地の良い距離感で繋がっていることが神田の魅力だと思います。
そんな神田との”縁”で集まったメンバーが、このまちを「第二の地元にしたい」と夢語り進めてきたプロジェクトが間もなくお披露目です。サウナ・学校・写真館と、単なる言葉の組み合わせでは説明しきれない新たな場は、控え目に言って最高です。この場所で生まれる出会いや旅立ちに、地元不動産会社ならではの、神田の水先案内をさせていただきます。

施設のオープンに合わせて、オウンドメディア「オープンカンダ」の開設を予定してます。神田ポートビルの活動や、地域とのつながりについて、またそれによって私たちが目指すものなどなど、このビルを起点として始まるストーリーを幅広くお伝えし、楽しくご覧いただけるサイトを製作中です。

写真:池ノ谷侑花(ゆかい)

  • ブラックFacebookのアイコン
  • ブラックTwitterのアイコン
  • ブラックInstagramのアイコン

© 2020 KANDA PORT BLDG.